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遺産が自宅だけの場合の相続手続き

主だった遺産が自宅のみで相続人のうちの一人がそこへ住み続けたいという場合どのような手続きを行えば良いのかお話してみます。

この場合やはり注意すべき点は他の相続人の遺留分という問題です。
相続人の構成が、配偶者、子供の場合、遺留分は法定相続分の二分の一という事になります。

しかしこの場合は配偶者が自宅を相続しそこへ住み続けるという事に関して他の相続人である子どもたちが異論を述べることは少ないのではないかと考えます。

甘いのかもしれませんが、そういう風にすすめばいいと思うのです。
この場合でも子供たちの配偶者や周りの人がどんな意見をもっているかわからないので100%安心はできませんが。。。法律家としては甘い見解ですがここは置いておきます。

問題は例えば一人残された母の名義の実家へ母の面倒を見るために長男夫婦が帰ってきて一緒に暮らしているような場合です。

この母の相続が発生した場合、一緒に住んでいる長男のほかに次男や長女など他の相続人がいた場合、当然その次男や長女にも相続する権利があります。

もし母が遺言を準備し、すべてを長男に相続させるとしていたとしても次男、長女には遺留分として6分の一づつはその権利があります。
遺言のない場合は三分の一です。

また次男や長女が主張できる可能性のある権利は遺留分だけではなく特別受益なども主張できる可能性があります。
最終的にどうなるかはさておいてごたごたするに違いありません。
ここで話を戻して不動産を相続する方法は4つあります。

現物分割・換価分割・代償分割・共有分割です。
長男は自宅に住み続けたいので換価分割は妥当ではありません。
共有分割に関しても、次男・長女が受け入れる可能性は少ないと感じます。

主だった遺産が自宅のみという状況ですので現物分割も使えないでしょう。
残るのは代償分割です。

代償分割は、自宅を相続する代わり他の相続人にお金を払うといった類のものです。
母が健在で生命保険に入れる状況ならば、代償分割の資金を保険で用意したり、遺言で既存の生命保険の受取人を変更したり対策は取れます。

母が準備亡くなってしまった時、長男夫婦が自宅へ住み続けたい場合は代償分割費を自分たちで支払うまたは共有分割で使用貸借や賃貸借の契約を使うこれらの方法が考えられます。

そもそも後者の方法に関して生前の母と長男との間に使用貸借の契約関係があったか否か、あったとして母の死亡後もそれが継続するの、持分を取得した他の相続人がそれを承継するのかは議論があるところになります。

後者の様な用益権を設定するのは土地と建物を別々の相続人が相続する時などが典型的な例になります。

一番は代償費用を何とかする事ですが、もしもの場合は専門家に相談し色々な方法を検討することをお勧めします。

これを読んでいただいた方の中で似たような状況を危惧される方は、被相続人となる現権利者が元気なうちにいろいろ相談し対策をしっかり立てておいてください。

相続に遺言などの準備を行っている方はまだまだ少ないが現状です。
言い出しづらいことですが、事と次第によってはあとあともっともっと大変な事態に陥る場合があります。

時間があるときは時間をかけてゆっくりと準備できるものです。
相続手続きには期限があるもの多い上、もともと私たち日本人はもともと死に関して遠ざけたいと考えるので、さっさと決めたがります。

時間があるうちにゆっくり相続に関しても思いをめぐらせてみるのはいかがでしょうか。

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